スタン・ゲッツがケニー・バロンと組んで、パリのジャズ・クラブのモンマルトルで行ったライブ作品です。ルーファス・リード(b)とヴィクター・ルイス(d)が加わってのカルテットでのライブは1987年、バロンとのデュオが1991年のライブです。恐らくこの作品は数種のアルバムからの寄せ集めと思います。
発売は2002年、私が購入したのはそれから数年後に中古コーナーからでした。「今日の1枚」で取上げたと思っていたのですが、リスト上では未掲載です。さてゲッツ作品は「今日の1枚」で20枚取上げてきました。それらは1946年から1981年のものです。この時期のゲッツさんの演奏を聴いてみます。
静かなんです。ひたすら静かな空気が流れています。何かを感じ取ったかのような演奏であり、妙な気分にさせます。1991年の演奏は「People Time」というタイトルで発売され、そこそこ評価を得ていた記憶があります。この録音から3ヵ月後に息を引き取ったゲッツさんの演奏です。あまり言葉がみつかりません。