2009年3月7日掲載
Andrew Hill          But Not Farewell
Blue Note原盤      1990年6月録音

 最近ますます文字が読みにくくなってきました。この作品の録音日を、クレジットから探すのに一苦労。1990年の6月12日にクィンテット、翌日にデュオ、そして同年9月16日にソロの吹き込みを行ったとのこと。グレッグ・オスビー(as,ss),ロビン・ユーバンクス(tb),ロニー・プラキシコ(b),そしてセシル・ブルックスⅢが参加しております。

 前作「Eternal Spirit」を酷評しただけに、今回は褒めたいのですが、18年前に聴いた記憶が残っていませんので、あまり大した内容ではないのでしょう。

20090307

 「Eternal Spirit」では、5人の音が良い感じでブレンドされていないなどと、書きました。その時は体調が悪かっただけなのか、本作品は素敵なブレンドに仕上がっております。酸味や苦みを適度に抑えたコーヒーのように、聴こえてきます。特に17分に及ぶ『georgia ham』でのブレンド具合が圧巻でした。重いリズムでの演奏ですが、上品なコーヒーを飲んだような味わいがある演奏です。なかなか素敵な作品と言えるでしょう。