2016年12月2日掲載
Art Farmer - Gigi Gryce   When Farmer Met Gryce
Prestige原盤     1954年5月録音

 ジャケ写だけでも、本盤を名盤にしております。内容も勿論です。

 1953年にハンプトン楽団で一緒になったアート・ファーマーとジジ・グライスは意気投合し、本作品に結び付きました。

 この作品は2つのセッションから、構成されております1954年5月の録音に参加したのは、シルヴァー,パーシー・ヒース,そしてケニー・クラークでした。1年後の録音には、フレディ・レッド,アディソン・ファーマー,そしてアート・テイラーが参加しております。

  岡崎氏は二人を「ハード・バップが持つ黒人らしい力強いエネルギーに加えて、豊かに唄う美しいメロディ構成に大きな特色がある」と評しています。私が好きなジャズ評論家は、御大二人以外となれば、大和明さんと岡崎正通さんです。流石に上手い表現するなと感心しながら、その点を意識しながらこの名盤を聴いてみます。

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 ミディアム・テンポの演奏が中心の中、ファーマーの音色とフレージングの暖かさがに、和やかな気分になります。そんなファーマーと憂いあるグライスの演奏が、グライス作の「Social Call」で存分に楽しめます。