テナー・サックス奏者のセルダン・パウエルさんは今日の1枚初登場ですので、簡単に経歴を。 1928年のローレンスビルに生まれ、二つの音楽学校を経て、ジュリアード音楽院に入学。ベティ・メイスなどのグループで活躍しました。有名どころでは、バディ・リッチ、クラーク・テリー、そしてサド・メルなどでも活動していました。多人数での演奏活動が長い彼ですが、私を含めた一般のジャズ・ファンにとては、そんなに馴染みの深い方ではないでしょう。
この作品は彼の初リーダー作、5管での演奏です。
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大所から声がかかる存在であることが、頷ける演奏です。プレスティッジから声がかかってもおかしくない演奏ですし、もしプレスティッジからリーダー作があれば、一般ジャズ・ファンの彼への知名度がもっと上がったでしょうね。