ワーナーでのチコ・ハミルトン、本作品ではクィンテットで5曲、そこにストリングスを入れての5曲が収録されています。勿論、ドルフィーが参加しています。
さてジャケットですが、ドラムセットを前にチコが4体の人形を操っているものです。どんな意味があるのでしょうか。
ドルフィーがストリングスをバックにしての録音というと、この作品以外での演奏が思い浮かびません。借りてきた猫のようにフルートを吹く、と表現したくなる「Something To Live For」ですが、場の雰囲気を壊さずに自己表現しているとも言えるでしょう。クィンテットの演奏では、「Pottsville, USA」でのバスクラが聴きどころです。ストリングスのドルフィーということで、存在意義のある作品と言えるでしょう。
なおジャケの操り人形と演奏は、ストリング繋がりということなのでしょうね。