2015年9月8日掲載
Earl Anderza         Outa Sight
Pacific Jazz原盤     1962年3月録音

 アルト・サックス奏者のアール・アンダーザは、「新・世界ジャズ人名辞典」に掲載されていないお方です。
 1933年にロスで生まれた彼は、プロ・デビューする前から薬中で、当然ながらプロとしての演奏の機会がありませんでした。何しろ、1959年5月から1962年10月、そして1964年6月から翌年3月まで、麻薬中毒患者が収容されている刑務所に入っているほどだったのです。

 さて彼がサックスを学んでいた時の師匠にロイド・リースがおります。ドルフィーもリースさんに師事していたとのこと、そしてドルフィーと今日の主役アンダーザは、演奏に似たようなところがあるとか。

 以上、国内廉価版の解説からの引用です。

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 フリーキーさでは、ドルフィーというよりも、オーネット・コールマンの雰囲気かな。それよりも印象深いのは、フレーズの濡れ具合。前期ペッパーを想わせるもので、その部分に聴き入りました。もう1枚聴きたくなる演奏家であるという感想は、どなたも持つことでしょう。