1968年に欧州に移り、現地のミュージュシャンとバンドを結成し、各地で暴れまくっていたころの、ドイツでのライブ作品です。「噂のレア盤、ついに復刻」との、国内廉価盤帯の謳い文句に心惹かれた方も多かったしょう。 ゴードン・ベック(p),アンリ・テキシエ(b),そしてダニエル・ユメール(d)との演奏です。
ベックとユメールについては触れる必要がない有名なお方、アンリ・テキシエもフランスを代表するベース奏者であり、パウエルのパリ時代に共演したり、このウッズとのバンドで名をあげ、1970年代以降も精力的に活動しておられる方です。
お見事なのはテンポの変化のさせ方。アップ・テンポで始まりながら、スローになりアップになりミディアムになりと、曲が変化していきます。誰がキーを出しているのかと気になり、そこに注目して聴いてもみましたが、誰とは特定出来ず。リーダーだと思って聴いても、メンバー全員のその瞬間での判断で、見事な息の合い方のもとで、曲が展開していっていると感じました。スリリングな1枚です。