アーマッド・ジャマルと言えば、1958年にアーゴから発売されたアルバム「バット・ノット・フォー・ミー」を大ヒットさせ、アーゴからインパルスに移籍するまでの10年間に数多くの作品を発表した方です。
この「今日の1枚」では、そんなアーゴ時代の作品を4枚取上げてきました。
今日取り上げる作品は、1968年にインパルスへ移籍したジャマルの、同レーベルでの2枚目の作品になります。ヴィレッジ・ゲイトでのライブ盤で、ジャミル・スリーマン(b)とフランク・ギャント(d)との演奏です。
ジャマルのアーゴ時代の作品の印象と言えば、独特の間が壺にはまった時には素晴らしい演奏だけども、はまらない時は気の抜けた演奏とのものでした。
さてこのインパルスでのジャマルの演奏ですが、アーゴ時代と比べればやたら饒舌の演奏です。イメージがかなり変わるもの。タイトルになっているように「Poinciana」の再演とか、この饒舌ジャマルの演奏は、それはそれで楽しめるものです。しかしスタイルの変化に戸惑うのも事実です。
この作品はジャロさんの中古コーナーで10年ほど前に購入したもので、そのまま眠らせていたもので、今回が初聴きです。何度か聴きこめば、違った印象になるのかもしれませんね。