モンティ・アレキサンダーのこのピアノ・トリオ作品を買ったのは、1999年頃と記憶しております。町田のタワー・レコードの閉店セールだったと記憶しておりますが、今調べたら町田店は今でも営業しており、曖昧な記憶となっております。
購入後に聴いた印象は、ドラムが歌っていて、散漫な印象の作品というものです。町田店の記憶と同様に、内容の記憶も違っていることを願って、10年振りに聴いてみます。ペデルセンのベースに、グレディ・タイトのドラムとの演奏です。
アレキサンダーらしからぬ陰の風が漂う演奏は、気持ちを落ち着かせてくれるもので、ピアノ・トリオの魅力が溢れる内容でうが。しかしその合間に歌入りの凡庸とした世界が待ち構えており、この作品を台無しにしています。この作品はCDのメリットを活かして、プログラム演奏で奇数番号の曲だけを聴くべきもの。そうすれば、いつものアレキサンダーとは違うピアノを、しっかりと堪能出来ます。