2009年8月1日掲載
Jeff Gardner     The Music Of Chance
Native原盤         1999年録音

 ガードナーの作品を取り上げるのは、これで4枚目になります。最初に1988年録音盤を取り上げた際のガードナーの雰囲気が欲しくて、その後に2作品を取り上げましたが、そちらには良い感想は持ちませんでした。もう彼の作品は買わないと思っていたのですが、渋谷ジャロさんの中古コーナーで見つけて、つい購入したものです。

 ピアノ・トリオを基本に、曲によってトランペットとテナー・サックスを加えている作品です。トランペットのイングリッド・ジェンセンは女性ですが、今ネットで調べたら、1990年代から活躍して、それなりの知名度がある方のようです。

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 自分が描いた寂れた風景を、小作品にもとめたような作品。内にこもり過ぎて、自分だけで楽しんでいたらと、言いたくなるような作品です。
 残念なのは、イングリッド・ジェンセンもそんな雰囲気に付き合わされた演奏になっています。ネットでの評価を読めば、高い評価ばかり。自分を殺した演奏を強いられた彼女が、可哀そうになってきます。いつかは彼女の作品に触れてみたいです。女性に優しいマハールでした。