1960年のパウエルの活動をレコーディングだけで見てみると、フランスでのものばかり。唯一の例外が、このドイツのエッセンで開かれたジャズ・フェスティヴァルでのものです。先ずはぺティフォードとクラークのトリオで演奏し、その後ホーキンスを加えてのカルテットで演奏しております。
先ずは軽快に3曲。そしてぺティフォードがフューチャーされた『柳よ、泣いておくれ』で、会場を少し落ち着かせ、「タイム・ウエイツ」に入っている『ジョアンズ・アビー』で快速ピアノで観客を圧倒させているパウエルです。
そしてホーキンスを加えての演奏。曲のタイプを変えて4曲演奏しており、聴き応えあるもの。ちぐはぐな所もありますが、そこは即興でのカルテットでの演奏なので、致し方なし。しかし聴いていた観客は、二人の存在感に圧倒されたのでしょう。
なお私が持っているのは、ブラック・ライオンから発売されたCDです。オリジナルは、Debutからの発売。そのジャケットはどんなものか調べたのですが、見つかりませんでした。キャパ8,000人の会場でのフェスティヴァルなので、ステージでの二人の演奏風景がジャケに写っているならば、見てみたいです。