この頃には、すっかりメジャーな存在になっていたペトルチアーニです。解説を読んで思い出したのですが、この年に行われた第1回富士山ジャズ・フェスティバルにペトルチアーニは登場していました。それは8月に行われたものでペトルチアーニはソロ演奏だったと思います。
今日取り上げるのはその前月の、モントレー・ジャズ・フェスティバルでの演奏です。ジム・ホールとショーターとの共演でした。
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ペトルチアーニの感傷的なソロに続く、ホールのいぶし銀の味わい。このホールに触発されたのか、ペトルチアーニも落ちついたソロを取り始める。こんな展開が楽しめた『in a sentimental mood』が、今回は印象に残りました。出来ればこの曲にショーターが加わっていれば、どんな展開になったのかと思います。
ペトルチアーニの表現力の高さが光った1枚です。