2015年10月8日掲載
Chico Hamilton
The Three Faces of Chico
Warner Bros原盤      1959年2月録音

 ドルフィー入りのチコ・ハミルトン作品は、エリントン集を以前に取上げました。今日取り上げるドルフィー入りチコ作品は、「3つの顔のチコ」とのタイトルです。廉価盤CDでの解説によれば、クィンテットのリーダー,ドラム奏者、そしてヴォーカリストとしてのチコさんの顔だそうです。僕の興味はチコさんのそんな側面より、やはりドルフィーの演奏ですね。

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 1曲目はドルフィー作の「Miss Movement」、いきなりドルフィーのアルトの魅力が炸裂し、室内楽ジャズなどというチコさん作品の雰囲気を感じさせない爽快感。
 2曲目は止せばいいのにチコさんが歌う「She's Funny That Way」ですが、雰囲気はいいもんですよ。
 3曲目は、チコさんのブラシ・ワークを楽しめる「Trinkets」です。
 この3曲の勢いと繋がりの良さは本当に楽しめるものです。この後7曲が用意されてますが、最初の3曲に比べたら落ちてしまう内容です。その中でチコ・ソロの、マレットでの「Haapy Littele Dance」、スティック・ワーク冴え渡りの「No Speak No English, Man」は聴きものです。

 さてワーナーでのドルフィー入り作品はこれ以外に、「Gongs East」と「With Strings Attached」があります。いづれまたここで取上げます。