2015年9月10日掲載
Roy Haynes         People
Pacific Jazz原盤   1964年5月録音

 2年前の横浜ジャズプロムナード、確か会場は開港記念会館で、鈴木勲さんとKANKAWAさんのステージが続きました。当時77歳の鈴木さんの、パワフルな演奏に圧倒されました。続くKANKAWAさんのステージは相変わらずの楽しさで、最後の曲では鈴木さんも参加しての演奏でした。その際のkANKAWAさんのコメント、「現役バリバリで鈴木さんより年上はロイ・ヘインズしかいない」が今でも印象に残っています。

 今日取り上げるのは、そのロイさん。彼のリーダー作は、素敵なものが幾つもありますが、パシフィック・ジャズに吹き込まれた本作品は、知名度は低いものです。
 メンバーは、フランク・ストロージャー(fl,ss),サム・ドッケリー(p),ラリー・リドレー(b)です。シェリーズ・マン・ホールとイット・クラブでの出演の合間に、録音されたものです。

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 フランク・ストロージャーを活躍させようとした作品です。
 しかし
器用に演奏するストロージャーですが、個性は弱いもの。彼は1959年から1964年までロイ・ヘインズのバンドで活動し、その後はマイルスやマッコイ・タイナーのところでも演奏していました。しかしながら、記憶に残るミュージュシャンとは言えない存在となっており、それはやはり個性の弱さによるものです。
 ストロージャーを鼓舞するロイさんのドラムが、印象的でした。