2016年1月2日掲載
Another Monday Night at Birdland
Roulette原盤       1958年4月録音

 先に取上げた作品の、続編です。廉価盤CDの封入解説は小川さんが書いており、マンデー・ナイトなるものがジャズ・クラブに存在するのかについて書かれていますので、引用致します。 
 ミュージュシャン・ユニオンがあり、そこの決まり事として、月曜日を休業に設定しているのです。この流れで、ジャズ・クラブは、1つのプログラムを、火曜日から日曜の6日間として組むところが多かったのです。
 しかしながら月曜休みはスタジオだけのことなので、ライブを行うことを規制するものではないのです。そういうことで、月曜日には自由にライブ演奏できる空間が生まれ、従ってマンデー・ナイトが定着し、その時の若者を集めてバードランドで演奏し始めたのが、本盤であります。

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 シンフォニー・シッドさんが「次の曲はジャンプ」と渋く格好良く紹介して始まるこの曲は、フラー作のアップ・テンポのブルース・ナンバー。モブレー・フラー・モーガン・ルートと長尺ソロが続きます。どれも甲乙付け難いもの。敢えて軍配をあげるならば、モブレーさんかな。彼独特の演奏に引き込まれます。メンバーが触発し合っているのを、肌で感じます。熱気盤です。