数年間に廉価盤で購入したこのCD,結成の経緯を岡崎さんの封入解説から紹介します。
サド・ジョーンズはトランペッターとアレンジャーという位置づけで、ベイシー楽団において1963年までの9年間活動していました。その間にはいくつもの曲をベイシー楽団のために書いたのですが、取り上げられなかった曲が幾つもありました。当時彼はペッパー・アダムスとコンボを組んでいましたが、そこのドラマーであるメル・ルイスに、そんな曲を何らかの形で演奏してみたいと相談しました。
二人は1965年12月にNYのトップ・プレーヤーを集めて深夜にリハーサルを行い、それが密かな評判となり、ヴィレッジ・ヴァンガードの客不入日の月曜日に演奏することになったのです。その後このバンドは、世界を股にかけて活動するようになったのです。
このバンドの2作目であり、誕生のきっかけとなったヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ作品を、今日は取上げます。
魅力はグルーブ感。ローランド・ハナの踊るピアノから始まる「Don't Git Sassy」が、その魅力の最たるものです。楽しい作品ですよ。