私にはクレア・フィッシャーさんは殆ど馴染みのないお方、少し勉強してみましょう。
1928年にミシンガン州に生まれた彼は、1957年からLAに滞在し、ドナルド・バードやガレスピーにアレンジを提供していました。1960年代には自分のソロやトリオでの活動や、さらにはビッグ・バンドを率いておりました。しかしながら主たる活動はこういったピアニストとしてではなく、アレンジャー業でありました。
今日取り上げる作品は、多くのジャズマン同様にボサノバに感化された彼が、ピアニストとして吹き込んだものです。
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10曲中7曲がカルロス・ジョビンのお馴染みの曲であり、「How Insensitive」が綺麗に輝いていました。クレアさんが右手で弾く単音の美しさも、気持ちいいもの。上手いピアニストなんでしょうが、訴えかける存在感には乏しく、その意味でピアニストとしての活動が馴染みない方なのでしょうけれど、このボサノバ作品はそこそこ存在意義があるものです。