私のとってアート・テイタムとベン・ウェブスターという巨人達は、その大きな名前を十分知りながらも、普段は縁のない人たちです。その中で本盤は、心が落ち着く1枚として、1987年にCD購入してかた愛聴しています。至極のスタンダードが7曲、今日はどの曲に心がとまるのでしょうか。
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シナトラのバラッドの代表曲である『マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ』のサックス演奏で有名なのは、コルトレーンがハートマンの歌と演奏したものでしょう。ロリンズのも心に残るし、ホーキンスのも素敵な演奏です。そしてこの作品でのウェブスターの演奏も、それららに並ぶ名演と言えるでしょう。コーヒーが似合いそうなサックスに、実直なピアノ。幸せな瞬間でした。