何枚か続けて、渋谷ジャロさんの中古CDコーナーで買った作品を、取り上げます。
先発は、リチャード・デイビスの作品です。Roland Hanna(p)、Ricky Ford(ts)、Cecil Bridgewater(tp)、そして Frederick Waits(d)との録音です。スイート・ベイジルでのライブ録音ですが、ドルフィーとリトルのバンドを思い描いてのライブのようです。そう言えば日本製作盤でそんなのがありましたが、こちらの方は存在感のある演奏であることを願ってます。なおドラムのフレデリックは、この録音の4ヶ月後に亡くなりました。タイトルは、そんな理由から付けられたのでしょう。
リズムの3人はいぶし銀の存在感であり、フロントの二人は荒削りながらもスピード感のある演奏です。ハードバップを存在感を持って演奏している姿に、デイビスが意図した意味合いを感じ取れる内容になっています。
中古コーナーで見かけなければ、知らないままで終わった作品。こんな作品が、世の中に沢山あるのでしょう。そんな作品に出会いたくて、これからも中古コーナーの中の隠れ好盤を捜し求めていきます。