2016年6月3日掲載
George Wallington       Knight Music
Atlantic原盤                  1956年9月録音

 ジョージ・ウォーリントンに関しては、このコーナーで2枚取上げています。1955年9月録音の名盤、そして1956年1月録音の名盤(2001/2/28掲載)であり、どちらもホーン入りの作品です。
 今日取り上げる作品は、テディ・コティック(b)とニック・スタビュラス(d)と録音した、ピアノ・トリオ作品です。ジャケに「plays 5 originals and 6 standards」とクレジットされており、LPでのA面にオリジナル、B面にスタンダードを並べた作品です。

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 実にセンスが良く、寛ぎながら心から楽しめる1枚です。私は数年前に国内廉価盤で買い始めてて出会った作品ですが、その帯に、ほのかな哀愁・緊張とくつろぎ・情熱と洗練・冒険心と浪漫、といった具合にこの作品をてんこ盛りで持ち上げていますが、「ほのかな哀愁・緊張とくつろぎ」がよく言い表した表現ですね。またスタンダード6曲の中には有名曲に交じって、「World Weary」「One Night Of Love」といった素敵だが普段耳にしない曲を披露しており、経験豊かでセンスが高いバップ・ピアニストの姿が感じ取れました。