2015年11月7日掲載
Milt Jackson and Monty Alexander    Soul Fusion
Pablo原盤        1977年6月録音

 ミルト・ジャクソンと言えば思いつくピアニストは当然ながらジョン・ルイスですが、そのMJQを離れた場合、ミルトさんがジョン・ルイスとは眞逆のカラーのピアニストを求めるのは頷けることであります。プロデューサーのノーマン・グランツが用意したピアニストは、モンティ・アレキサンダーです。ベースにジョン・クレイトン、ドラムにはこのコーナーでお馴染みのジェフ・ハミルトンが加わっております。

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 MJQを出た時のミルト・ジャクソンは、グルーブ感とブルース・フィーリングが魅力であることは、多くの方の一致する意見でしょう。この作品はその魅力で満開になっています。アレキサンダーはそんなミルトの魅力の1引き立て役に徹しており、それはそれで良いもの。アップ・テンポ良し、スローも良し。スローでブルージーな「Bossa Nova Do Marilla」が本作品の白眉でしょうか。ベースとドラムも素敵な演奏、多くの方の愛聴盤になる作品でしょう。