2009年3月22日掲載
Gianni Basso         Exciting 6
GTA原盤                 1967年1月録音

 Oscar Valdambrini(tp),Dino Piana(tb), Renato Sellani(p),G.Crovetto(b),Giorgio Azzolini(b),Lionello Bionda(d)が参加メンバーであります。

 何しろ「ファンの間ではヨーロッパ・ジャズ随一の内容として知られながら、入手が極めて困難であった」作品なのだそうです。
 欧州ジャズが数多く復刻されだしたのは、世間がミレニアムと騒いでいた時期でありました。当初はジャズ・ファンが狂喜する作品の復刻が続いたのですが、ここ数年はDJと言われる方々に人気の作品が続いているようです。その中にはジャズ・ファンからも歓迎される復刻もあるのですが、多くはジャズ・ファンには話題にならない作品となっています。

 本作品はバッソなのですから、ジャズ・ファンにも望まれた作品出ることを願いながら、聴いてみます。

20090322

 DJやクラブには全く縁がないので、そこに求められる音楽が分からないのですが、この作品を聴くとそれは速いテンポとキャッチーなフレーズだと思います。これらは別にジャズ・ファンが敬遠するものではありません。敬遠するとしたら、内容がそれだけに終始している場合でしょう。

 この作品では、3管の色合いが活きたアンサンブルと、3管の対比が楽しめるソロ回しが、ジャズ・ファンの心を掴むことでしょう。不満点は各曲が3分ほどの演奏であること。この時間内で3管のソロ回しがあるわけで、もう少しソロを堪能したいとの気持ちになります。曲ごとにフューチャーする楽器を選んでいればなと、思いました。