この作品を買った経緯は如何なるものだったか、発売が1999年なので、恐らくは当時は新譜を買い求めていた時期なので何かの紹介文を読んで購入しながら、機会を逃して「今日の1枚」未掲載のままになったものでしょう。
ネットで見ると、ピアノ弾きのグレゴリーさんは、ロシア人という記述がありました。ロンドンで録音された本盤は、Len Skeat(b)とMartin Drew(d)と吹き込んだ、ピアノ・トリオであります。収録曲はスタンダードとグレゴリーのオリジナルです。
ジャケに写る3人は、住宅街での道路工事現場におり、まさにそこがピッタリあっているお姿。異国で、こんな場所でこんな3人に出くわしたら、逃げてしまいますね。内容は、逃げずに済むものでしょうか。
軽快であり、美しさあり、そでれいてブルージーであり、さらにはトリオの良さを堪能でき、いろんな要素がそこそこのレベルで混ざり合っている1枚です。訴えてくるオリジナリティは感じませんが、楽しめる1枚です。この方はまだ何枚か作品を発表してますが、悪い意味ではなくて私にはこの1枚だけで十分です。
さてこの方々は普段どのような所で演奏しているのでしょうか。ホテルのラウンジで流れていれば似合う演奏でもありますが、この3人が一流ホテルのラウンジで演奏している姿は、なかなか絵として浮かんできません。紫煙漂うジャズ・クラブがお似合いですね。