スペルがKatzというジャズマンがいますが、こちらはピアニストでスペルがKazであります。この方は「新・世界ジャズ人名辞典」に掲載されていませんので、廉価盤解説から引用して簡単に紹介します。
1933年にシカゴで生まれた彼は、16歳の時にジャズに目覚め、シカゴでクラブのハウス・ピアニストをしている時に見出され、本作品の録音機会を得たとのことです。
「ピアノ・トリオ1600」には彼のこの作品が掲載されており、そこでは「イスラム文化やトルコに興味を持ち、行ったことがない中東の風景を想像して音にしたのが、このアルバム。録音時25歳だった」と紹介されています。そんな作品を聴いてみます。
帯に書かれている「強烈なタッチによって生み出されるエキゾチック・サウンド」との表現が、実に的を得ている作品です。兎に角パーカッシブなピアノが本当に気持ち良く響いています。