モンゴメリー３兄弟の作品です。
モンクは1921年生まれでベース、ご存じウエスは1925年生まれ、ピアノとヴァイブのバディは1930年生まれです。
多くのジャズ・ファンは程度の差があれウエスのギターに親しんでいることでしょう。しかし、他の二人となると、ウエスの兄弟程度の認識なのでは。
ウエスが1960年の「インクレディブル・ジャズ・ギター」で大人気を得る前に、モンゴメリー・ブラザースとして活動を行い、パシフィック・ジャズに「ザ・モンゴメリー・ブラザース・プラス・ファイブ・アザース」、そしてウエス名義ですが本作を吹き込みました。またいくつかのセッションをまとめて「ウエス，バディ・アンド・モンク・モンゴメリー」という作品もリリースしております。
本作には1958年4月と1959年のセッションで構成されており、前者にはテナー・サックスのハロルド・ランド、後者にはアルトのポニー・ポインデクスターが参加しています。
ゆったりな1958年、軽快な1959年との感じで、ハロルドとポニーの個性ともあっています。ウエスのギターは人気爆発前ですが、その姿を既に表しております。
やはりウエスで聴く作品であり、残念ながら他の２兄弟の演奏をどうのこうのいうまでの感想は持ちませんでした。夜明け前のウエスを知ることができる、好盤と言えます。