2016年8月2日掲載
Pepper Adams           Critics Choice
World Pacific原盤        1957年8月録音

 バリトン・サックス奏者のペッパー・アダムスがサイドマンとして好演している姿はこのコーナーで何度も紹介してきましたが、リーダー作品は初めて取上げることになりますので、「新・世界ジャズ人名辞典」から簡単に紹介します。 
 1930年にイリノイ州で生まれた彼は、幼少時から演奏活動を行っていました。1940年代半ばからは、ライオネル・ハンプトンやラッキー・トンプソンとも演奏を行いその後も軍隊期間を挟みながら数多くの有名ミュージュシャンと共演を行い、1958年からはドナルド・バードとの双頭バンドで注目を集めました。
 その直前に吹き込まれたのが本作品で、彼の初期の代表作とされております。

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 いろんなタイプの曲が用意してあり、バリトン・サックスのパワーを楽しめる1枚。リー・カッツマンのトランペットが入っている曲ではバリトンとのアンサンブルも楽しめ、味変効果があります。ジミー・ロウルズ(p),ダグ・ワトキンス(b),そしてメル・ルイス(d)の魅力も活かされており、名盤の要素に満ちた1枚です。