トランペッターのカーメル・ジョーンズと言えば、ホレス・シルバーの「ソング・フォー・マイ・ファーザー」に参加している人、或いは1970年台の欧州ジャズ作品に参加している人、との印象です。クリフォード・ブラウンの再来と言われていたらしい彼の初リーダー作を、今日は取上げます。ハロルド・ランド(ts)が入った、クィンテットでの演奏です。
ハード・バップから新主流派に移ろうとしている時期に、正統派トランペッターが登場し、颯爽と演奏している作品です。気持ちよさが残る作品ですが、この後のカーメルさんの活動を見てみると、リーダー作として注目される作品はないようですね。ブラウニーが生きていればなどと考えながら聴き終えた作品です。