2015年9月2日掲載
Ian Carr's Nucleus       Out Of The Long Dark
Capitol原盤                   1979年録音

 イギリスを代表するトランペット奏者イアン・カーに関しては、このコーナーで1960年代の作品を何枚か取り上げてきました。ドン・レンデルとの作品が興味深かったですね。またそれらの作品は、1990年代に入ってヨーロッパのジャズが見直されて、数多くの作品がCDで発売されたことで、私が聴くことができたものです。 カーは1970年に入りニュークリアスを結成し、ロック色を強めた作品を発表していきました。今日取り上げる作品は、ニュークリアスでは最後の作品となります。

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 アレンジと曲構成が素敵で、即興の醍醐味も味わえる作品です。ヨーロッパのジャズが1970年代をどのように過ごしてきたかを聴ける作品なのでしょう。