ジャケットはヨーロッパの街並みのイラストかと思ったのですが、どうやらアメリカのようですね。クリスチャン・マクブライド(b)とアントニオ・サンチェス(d)のトリオでの活動をメセニーは、2002年から開始しました。2005年のアメリカでのツアー中に、吹き込まれたのが本作品です。過密なツアー・スケジュールの中で空いた1日を利用しての、録音だったようです。
そんな経緯でつけられたタイトルが「日帰り旅行」となったのです。
全10曲、10か所の街並みを表した穏やかな演奏が続きます。派手さを排して、街ごとに感じる印象の違いを、安らぎを添えて演奏しています。その中で、昔の切ない想い出が浮かんできたような気分で演奏されている『Snova』が気に入りました。このSnovaとはどういう意味なのでしょう。インターネットで調べたのですが、何かロシアに関係しているらしい程度のことしか分かりませんでした。