トリスターノ門下生のサックス奏者と言えば、アルトのリー・コニッツにテナーのウォーン・マーシュ、その二人の共演作を今日は聴いてみます。と言っても、自分にとってはそれほど親しんで方ではありません。コニッツは1枚、マーシュは2枚このコーナーで取上げましたが、それは著名ミュージュシャンの有名作は1枚位持っておこうとの思いでした。
さて本作品ですが、ベースにはオスカー・ぺティフォード、ドラムにはケニー・クラークを起用しています。国内廉価盤解説の後藤さんが書いてますが、これはプロデューサーがリズムに黒人を入れることで、トリスターノ音楽に何かをプラスしたかったからなのでしょう。
たまに聴く分には肌触りが心地よいサックスのソロが絶妙に合わさって、楽しめる作品になっています。その中で即興ブルースであろう「Don't Squawk」が、ベースをフューチャーしコニッツのアルトに他とは違う色が付けられており、なかなか面白かったです。