アダムスが加入していることから聴き出したこのビッグ・バンドですが、このバンド自体の人気ゆえに続けて作品を発表し、1987年に発売されたこの作品にも飛びつきました。アダムスは加入しておらず、このコーナーでお馴染みの方では、ハミット・ブルーイットが加わっております。アレンジャーとしてのギルの魅力を楽しみます。
ギルの息子のトランペット奏者は、マイルス・エヴァンスという名前。恐らくは芸名だろうが、凄い名前ですね。
さてこの息子の他にトランペット奏者として、ルー・ソロフと大野俊三が参加しております。この3人のトランペット陣の活躍が目立つ内容です。3人其々の音色の違いも面白く、楽しく聴けました。
『グループ・フロム・ザ・ルーブル』は、ギルがルーブル美術館の印象を綴った曲です。20分という演奏時間の中に重厚なアンサンブルが施され、またソロフのトランペットが素敵に響き渡り、中身の濃い演奏になっています。