2015年10月7日掲載
Joe Castro        Groove Funk Soul
Atlantic原盤       1959年7月録音

 今日はピアニストのジョー・カストロの作品を取上げます。このカストロさんですが、新・世界ジャズ人名辞典に掲載されておりません。国内発売の廉価版CDでの解説文から、カストロさんについて少し触れてみます。 
 1927年生まれの彼は15歳でプロ活動を始め、1956年にはNYに進出し、有名クラブで演奏しておりました。その際にデイヴ・ブルーベックの目にとまり、1956年にアトランティックへの録音機会を得ました。その後1958年にテディ・エドワーズ(ts)とバンドを組み、1958年から1960年にかけて複数のレーベルに3枚の作品を残しました。
 その中の1枚が、今日取り上げる、グルーブ・ファンク・ソウルです。この3つの単語、ジャケの雰囲気と相反するものです。

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 ホーキンス風の陽のエドワードに対して、陰のカストロ。エドワードの演奏が目立ち、カストロの印象が残らない作品。僕にはあまり縁の無かったエドワードの演奏を正面から聴けた意味では、意義のある作品です。カストロの演奏に力強さがあれば、そこそこの作品になったのかなと感じました。