2016年5月5日掲載
Rufus Harley     A Tribute To Courage
Atlantic原盤              1967年4月録音

 ルーファス・ハーレイと言われても、知りません。バグパイプでジャズ?、男がスカートはきながら吹くあれでジャズですので、さらに困った作品です。 さて当然ながら「今日の1枚」初登場のハーレイですので、「新・世界ジャズ人名辞典」からその経歴を。
 1936年にノースカロライナに生まれた彼は、1965年に初リーダー作品を吹き込み、バグパイプ奏者として活動開始。1974年にはモントレーでロリンズと共演し話題を集めたとのこと。 
 今日取り上げる作品は彼の3作目であり、バグパイプ以外に、フルート、ソプラノ&テナー・サックスを演奏しています。

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 冒頭にキャッチーなフレーズが印象的な有名なソウル・ナンバー「Sunny」を取上げ、バグパイプでそのメロディを吹きまくるので、最初はおっと言う感を抱かせますが、直ぐにそれに飽きてしまいます。結局、バグパイプでは音色に表情を付けられず、どの演奏を聴いても同じものになってしまうのです。この作品自体ではコルトレーン・ファンを意識した構成が目につきますが、結局のところ物珍しさだけが印象に残って終わるものでした。