2009年8月13日掲載
Horace Parlan       We Three
Baybridge原盤       1997年6月録音

 「アス・スリー」は1960年4月の録音、作品名をもじったこの作品は、それから37年経っての録音となります。「アス・スリー」は、ジョージ・タッカーとアル・ヘアウッドとの演奏。そしてこの「ウィ・スリー」は、マッズ・ヴィンディングとエド・シグペンとの演奏になります。演奏曲目はパーラン作とミュージュシャン作のものが半々づつといったところ。パーラン作では『アス・スリー』の再演、ミュージュシャン作では『バグス・グルーブ』に興味が湧きます。

20090813

 1曲目は『アス・スリー』。随分と重い演奏。影のある重厚なピアノが味わえ、そしてパーラン節のスリル感もあり、聴き応えある内容。しかしその後の数曲も、同様な内容で、聴いていて重い雰囲気になっていきます。しかし6曲目の『バグス・グルーブ』以降は、軽快なファンキーさの味わいも加わった演奏になっております。2つの顔により楽しめる構成になっております。また良くも悪くも37年のキャリアを感じさせる内容になっています。