4作目は、何と3作目から27日という短い間隔で吹き込まれました。メンバーは同じであります。3作目で示したアヴァンギャルドへの展開と、Lansdowne スタジオでの録音なのにライブというタイトル名に、興味津々の1枚であります。

過去3作の特徴が凝縮されている作品である。30人ほどの観衆を入れたスタジオ録音であるが、その環境が作品毎にあったコンセプトを曖昧にさせたのか、それが凝縮されたのかは、判断が難しいところでもある。でも、内容は良い。とくに「voices」が、特徴の凝縮という意味では、この作品中の白眉であろう。
このグループは、翌年にもう1枚作品を残し、解消してしまった。カーはニュークリアスを結成し、プログレ・ロック界のスターになった。レンデルはジャズ畑に留まり、活躍の幅を広げていった。
イギリス音楽界の重要な存在になる二人のミュージュシャンの、高いレベルでの発展段階を示したグループだったと言えよう。
このような作品群の復刻は、実に嬉しい限りである。