2000年6月19日掲載
Stan Getz        Opus De Bop
Savoy原盤      1946年7月録音

 19歳のゲッツ(ts)、 22歳のソニー・スティット(as)、23歳のファッツ・ナヴァロ(tp)の初リーダー作として吹込まれた SP盤をまとめて発売されてのがこの作品です。ここではゲッツを中心に紹介します。1943年にジャッ ク・ティーガンのバンドに加入し、以降スタン・ケントンなどの楽団で活躍し、ソロイストとして注目 を浴びたゲッツに、サヴォイが録音の機会を与えました。ハンク・ジョーンズ(p),カーリー・ラッセ ル(b),マックス・ローチ(d)というこれまた当時若手バリバリのメンツとのセッションです。活きの良 さと言えば他の二つのセッションにも、ドーハム,パウエル,タッド・ダメロン等々が参加しています ね。録音当時はまだスィングが全盛の中での、ビ・バップのセッションです。

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 まだまだ荒削りだが、例えば“and the angeles swing” での優しいメロディの吹き方に、これからの彼の活躍が十分に想像出来ます。他にはスティットの セッションでの“be-bop in pastel”での、ドーハムのペット。まさに若さの勢いは凄まじいですよ。 ここに参加しているミュージュシャン達が、ビ・バップを経てのハード・バップに至るモダンジャズ の流れの中で重要な役割を果たして行くことになります。