1960年代に ボサノバで大成功を収めたゲッツは、1979年代はどんな活動をしていたのかな。この作品が 発売された時期にジャズを聴き始めた僕は、この作品の快調な売れ行き具合をジャロさんで 見ていましたが、黒人一辺倒の僕には眼中に有りませんでした。今年初めにジャロさんの中古 コーナーでこのCDを見かけた時、何かあの時を思い出し買い求めました。キーストン・コー ナーでのライブで、ルー・レヴィ(p)が参加しているクァルテット編成です。
オッサンになったゲッツの、余裕溢れるプレー。 1950年代の優しさ溢れる演奏から、1960年代のボサノバを経て、何もかも吸収した かのような貫禄が感じられていいですね。嫌味な部分も無いしね。この時期の他の作品を 聴いても、恐らくハズレは少ないのでは。そんな中で、バックとの息が合ったプレー、特に “joy spring”の出来の良さが、これを人気盤にしたのでしょう。