2021年2月6日掲載
The Jeff Hamilton Trio         Symbiosis
Capri原盤                              2009年2月録音

 ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。

 故人を偲ぶ、そんなジャケです。そこに描かれているのは、ドラムのジェフ・ハミルトン、ピアノのタミール・ヘンデルマン、そしてベースのクリストフ・ルゥティです。

 私はジェフ・ハミルトンの新譜を追っかけていた時期があり、この「今日の1枚」では次の6枚を掲載してきました。

1996年5月録音のLive!
1996年10月録音のHands On
1996年10月録音のDynavibes
1999年2月録音のHamilton House
2003年録音のThe Best Things Happen…
2006年録音のFrom Studio 4

 ジェフは今に至るまでリーダー作を発表し続けているようですが、私は上記の6枚で追っかけを終えて10年ほど経った時に、中古セールでこの2009年録音盤に出会いました。ピアノは上記の6枚で言えば、後の2枚に参加しているタミール・ヘンデルマンです。

20210206

 ドラム奏者がリーダーのピアノ・トリオですから、三位一体の演奏が満喫できる作品です。アップテンポの曲も良いのですが、スローな曲で三位一体がより発揮されています。例えば力強いドラムに引っ張られていく「Midnight Sun」、ベースのラインにうっとりしながらドラムのブラシも良いアクセントになっているタイトル曲、2曲目と3曲目の展開は素敵なものでした。

 そしてピアノのタミール・ヘンデルマンの柔らかく優しさあふれる表現力が加わっているのですから、聴いている1時間は心地よいものです。ネット情報によればタミールはイスラエル出身のジャズマンで、多くの方から声がかかる存在とのことです。演奏を聴けばそれも当然のことかと思い、イスラエル出身ジャズマンの幅広く活動している現在のジャズ界を、改めて実感しました。