ここで8枚目の掲載となります、ジャネット・サイデルさんです。この人の場合、個性はあるものの作品毎の違いが少ないため、少し買い過ぎたかなとの思いでおります。ここで取り上げた中では恐らく最も古い録音の作品です。
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『golden earrings』は、レイ・ブライアントのプレスティッジ盤での演奏が、僕にとっては最も印象深いものになっています。他にも数々の方々が演奏している有名スタンダードですが、歌モノでは印象に残っているものがありません。サイデルさんはこの盤でこの曲を取り上げており、サラッと優しく色気を出して、なかなかのもの。エキゾチックな歌も軽く扱うサイデルさんの力量は、なかなかのものでした。