今や人気者であるジャネット・サイデルさんですが、やはり「アート・オブ・ラウンジ」シリーズが代表作になるのでしょう。第1集と第2集を以前ここで取り上げたのですが、3集が発売されていたとは知りませんでした。ジャケットは過去2作の流れを汲んでいますが、この3集ではジャネットさん自身はイラストで描かれております。バックのメンバーと収録曲を見ると前2作の流れですが、この作品ならではの中身を期待したいです。
自動車教習所での学科授業が何コマあったかは忘れたが、今でも印象深いのはトロリー・バスの存在を初めてしったこと。そして、その授業からかなりの年数を経過した今でも、実物のトロリー・バスを見たことがない。何でも立山黒部アルペンルート内に、今でも2路線あるそうだ。どんなもかと言えば、路面電車のバス版なのである。
トロリーとは、架線から電気を受け取る装置のことだそう。トロリーとだけ言えば、路面電車を指すとの事。他にもトロリーには、手押し車やワゴンなどの意味もある。
さてジャズでトロリーと言えば、『trolley song』を思い浮かべる。ジュディ・ガーランドのが有名であり、ビヴァリー・ケニーのも忘れがたいものだ。共に、若々しい可愛らしさで歌っている。 それをジャネットおばさんが、歌っているのだ。本来なら20年遅いというこになるが、違和感なく可愛らしさをだしている。これを歌いこなせるこの年齢の歌手は、そうはいまい。『monnglow』や『always』,そして『midnight sun』などの渋いスタンダードは、ジャネットにピッタリのもの。他にもアフロ・キューバンものやラテンものも、用意されている。
様々なタイプのスタンダードを、さらっと柔らかく歌う魅力が、ジャネットの大きな特徴であろう。