ピーター・ビーツの作品を買おうと、4月下旬に新宿ユニオンに行きました。ピーター・ビーツのコーナーにあった作品は、これだけでした。彼のリーダー作であろうと早合点して購入したのですが、これはビーツ兄弟組の作品でした。テナー・サックスのアレキサンダー,ベースのマリウスと3人で、ビーツ・ブラザースなのです。
この兄弟組に関しての情報は余り得られなかったのですが、活動はそれなりの期間に及んでいたそうです。オランダのジャズ・カフェでのライブ録音ですが、ピンで人気が出る前のピーター・ビーツの演奏を楽しみにしたいです。
兄弟以外にはドラム(Joost Van Schaik)が加わっての、クァルテットでの演奏です。
快速で飛ばす演奏が、気持ちよい作品です。アレキサンダーのテナーに、ベースとドラムが合わさって全速力。部外者のドラムは、この兄弟達を俺が束ねてやるとの意気込みで叩いているよう。しかしお目当てのピアノは、何故か録音レベルを落としての収録になっています。後半になって録音レベルが上がってきたのですが、何かいじめにあったかのような差別ですね。しかしその演奏は、これまた快速もの。またピーター作の曲も、良い内容です。
兎に角この盤は、かっ飛ばしたい気持ちの時にピッタリの作品です。