アルバム名をネットで翻訳させると「80世紀のGiro Del Gorno」となりました。それでは「Giro Del Gorno」とは何かと検索すると、本作に関するページしかヒットせず、そこで調べを終えました。
トランペット奏者のエンリコ・ラヴァに関しては、「今日の1枚」で5枚取り上げてきましたが、それらは1996年以降のものでした。本日取り上げる作品が録音された1972年はラヴァが29歳の年、そして自分のバンドなどを通して多彩な音楽活動をし始めた時期になります。
Bruce Johnson(g),Marcello Melis(b),そしてChip White(d)との演奏です。
ブルース・ジョンソンというギタリストについてネットで調べましたが、情報が得られませんでした。その演奏スタイルは、ブルースとファンクの感覚を絶妙にブレンドしたものです。このギターと哀愁トランペットのラヴァの対峙が、本作の聴き所です。曲によりジョンソンのギターに近くラヴァ、曲によりラヴァのトランペットに吸い寄せられるジョンソン、二人の存在感が生きている作品と言えます。