購入の動機は二つあります。一つは、1999年録音のライブ盤でのラヴァの、情熱的なトランペット演奏に惚れたこと。もう一つが、「JAZZPAR Prize」受賞記念による吹込みであること。1991年にデヴィッド・マレイがこの賞を受けており、エンヤに受賞記念盤を残しており、その良さを思い出してのでした。
アバーングロンビーのギターと、ペトレラのトロンボーンが加わった、シクステットでの録音です。
ラヴァの手になる曲が5曲続きますが、今回気に入ったのがスペインを感じさせる『the trial』です。アバーングロンビーのギターとラヴァのペットのゆったりとした絡みが、静かな情熱を感じさせます。
6曲には最後として自作ではない曲が用意されており、それはお馴染みのスウェーデン民謡の『dear old stock holm』であります。ここでは、ペトレラのトロンボーンとラヴァのペットの展開が、この曲が持つ単調の美しさを引き立てています。
「JAZZPAR Prize」は日本では馴染みのない賞ですが、ラヴァもマレイも気合の入った作品を受賞記念吹き込みに残しておりますので、ジャズマンにとって栄誉ある賞なのでしょう。過去の受賞者リストから興味を持つのは、1993年のトミ・フラ,1994年のロイ・ヘインズ,1996年のジュリ・アレン,そして2003年のアンドリュー・ヒルです。この人たちも受賞記念吹き込みを行っているようです。
興味あるところです。