2005年10月29日掲載
D.D.Jackson           Rhythm Dance
Justin Time原盤    1996年1月録音

 ジャスティン・タイムの看板ピアニストであるジャクソンの作品を、ここで取上げるのはこれで7枚目になります。そのうち3枚は、マレイ絡みの作品でありました。僕の知識が正しければ、この作品は「Peace Song」に続く2枚目のリーダー作であり、初のピアノ・トリオ作品であります。

 自作の11曲を、John Geggie(b)とJean Martin(d)と演奏しております。

20051029

 あっさりしたバラッド演奏の『some thoghts about you』,軽快に哀しみと喜びをアンサンブルした演奏のタイトル曲,夢を運ぶ微風のような『guitar sound』と、素敵な演奏が幾つかあります。その中で白眉なのは、アップ・テンポで清清しい演奏の『peace ofmind』でしょう。この録音から10ヶ月後にはマレイとデュオで再び吹き込んでいる曲です。この曲での演奏が、この時点でのジャクソンの素直な気持ちの表現だと感じました。

 まだまだ師匠プーレンの影響を感じ、また荒々しい箇所も見受けられる作品ですが、佳作と言っても良い内容です。