引き続き同期間に録音されたジャクソンのデュオ集作品です。トロンボーン奏者のレイ・アンダーソンと3曲。女性サックス奏者のジェーン・バネットと1曲。クラリネット奏者のドン・バイロンと1曲。この三人が、1集には居なかったメンバー。他の3名は、1集に引き続きの参加です。ビリー・バンが1曲、Santi Debriano が1曲、そしてマレイが2曲に参加しております。
ジャネットさんは、ここでは軽やかにフルートを演奏しております。曲も軽やかなもの。ドン・バイロンは美しいメロディに、澄んだクラリネットの音を送り込みました。そしてレイ・アンダーソンは、陽気な曲での撥ねかたが良かった。Santi Debrianoとの曲では、ただ美しいだけで終わり。ビリー・バンのは、ひたすら退屈。
そして、やはりマレイだ。さり気無いバラッド演奏も良かったが、アップ・テンポの『Peace of Mind』での、攻撃的な演奏が素晴らしい。ジャクソンも攻撃的。マレイのピアノとのデュオと言えばバレルとのものだが、このジャクソンとも良い感じを築けると実感。
そしてジャクソンは全体を通して、プーレンの影響大。まだまだ若かったジャクソンの挑戦が聴ける作品です。