「The N.Y. Hardbop Quintet」の『The Clincher』に参加しているトランペッターが、今日取上げるジョー・マグナレリであります。『The Clincher』の感想では、クィンテットとしての特徴の乏しさに言及しましたが、このトランペッターには多少なりとも興味を持っておりました。7月上旬に渋谷ジャロさんの中古コーナーでこれを発見し、購入いたしました。
エリック・アレキサンダー(ts),リニー・ロネス(p),ピーター・ワシントン(b),そしてケニー・ワシントン(d)とのクィンテット作品です。この興味を惹く参加メンバーも、購入の理由でありました。
好青年だったのだろうな、マグナレリは。優しさが音色と演奏にでています。アレキサンダー抜きで演奏された『when your lover has gone』でのバラッド演奏を聴いて、そう思いました。クィンテットでの演奏は、みんな元気一発のもの。若さ溌剌です。非常に古いスタンダード『after you've gone』では、頭でっかちの解釈と感じましたが、これはこれで若さの良いとこでしょう。
今となっては話題になることは無い作品でしょうけど、主役を除けばそれなりの有名人になっている方々の、若き日の熱演作品として、少なからぬ価値のある作品でしょう。