2006年8月21日掲載
Gildo Mahones     Gildo Mahones Trio
Interplay原盤        1990年8月録音

 ギルド・マホネスの作品は過去にこのコーナーで取上げたので、それを探しておりました。繰り返し探したのですが、最後に気付いたのは、自分の記憶力のいい加減さでした。グイード・マヌサルディと勘違いしていたのです。共通項は、イニシャルがGMで、さほど有名ではないピアニストであることだけ。片やイタリア人、片やアメリカの黒人だし。

 さてそんな勘違いはさておき、ギルド・マホネスの経歴を紹介します。1929年NY生まれのマホネスは、1948年以来ジョー・モリスやミルト・ジャクソンのグループで働き、1951年から1953年にかけて兵役。その後、レスター・ヤングと共演し有名に。その後もワトキンスとラウズのル・ジャズ・モーズに加わったりして、1950年代を過ごしておりました。1960年代も地味ながら活動し、1970年代はベニー・カーターのコンボに参加。そんな地味なお方が、61歳の時に吹き込んだ作品です。

20060821

 軽く爽やかに、本当に軽快なピアノ。陰の『サマータイム』、陽の『ストローリン』が、聴き所です。

 さて勘違い話の続きですが、それでもギルド・マホネスについて、このコーナーで取上げた記憶があります。調べたところ、テッド・カーソンのプレスティッジ盤で、ギルド・マホネスに触れておりました。そこでの印象も、今回のものと同じもの。30年間、変わらぬ味を保っているのは、流石であります。