トランペットのテッド・カーソンは、1959年にドルフィーとミンガスのバンドに加入して、広く名前が知られるようになった人です。アルバム“ドルフィーに捧ぐ涙”での熱演が印象的な彼の、あまり語られることのないこのアルバムを今夜聞いてみます。
全体を通してピアノのギルド・マホーネスの良い演奏が目立ってます。軽いタッチなのですが、例えば“baby has gone bye bye”では快適なピアノソロを聞かせてくれてます。レスター・ヤングとの競演で知られるようになった人らしいのですが、僕は今までこの人を意識して聞いたことはありませんでしたので、大きな収穫です。 さて肝心のテッド・カーソン、全体的に控えめな演奏に終始し個性があまり感じられませんでした。取り上げている曲はタイトル曲の他にも“falling in love with love”等良い曲が多いだけに残念でした。