ジョン・ライトは本当に無名なピアニストです。僕はたまたま6年前にCD発売された時にジャズ屋のおやじから、ソウルフルなピニストだよと言われて買ったものです。プレスティジに5枚のアルバムを残していますが、それ以外の情報は全く知りません。プレスティジがこれだけの録音のチャンスを与えた理由を探しながら、聞いてみます。
ジョン・ライトはレッド・ガーランドに良く似たフィーリングのピアニストです。彼のオリジナル曲自体が良い出来で、またその演奏も他のスタンダードよりも熱演になってます。“ユー・ドゥ・イット”はラテン風のミディアムテンポの曲で、“ザ・ライト・ウェイ”は綺麗なメロディが印象的なこれまたミディアムテンポの曲です。また“イエス・アイ・ノウ”はスローでゴスペル調の曲です。これからすると、スローからミディアム調の曲で実力を発揮する人のようです。彼はシカゴを拠点に活動してきたようですが、きっとプレスティジは第二のガーランドを求めて彼に5枚もの録音のチャンスを与えたのかな。でも彼が無名のままで終ったということは、それだけミュージュ シャンの層が厚いということでしょうね。この時期以外の彼の消息は全く知られていませんが、健在なら60歳全般、まだシカゴでピアノを弾いているかもしれませんね。