幻のピアニストと帯に書かれているますが、いつも参考にしているネタ本には、キース・グレコに関する記述無しです。71歳で吹き込んだ本作品を聴かなければ何とも言えませんが、無名のピアニストという表現しか無いのかも知れません。ピアノ・トリオ作品です。
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流暢なピアノ演奏という表現だけで、済ませたい演奏。
いつものネタ本にはグレコ情報は無かったのですが、封入されている解説に、少しだけ経歴が載っております。幼い頃からピアノを始め、恐らくは1960年代に、フェニックス・プレイボーイ・クラブのハウス・ピアニスト兼音楽ディレクターを、9年間務めていたようです。1969年にファースト・アルバムを吹き込んだりしながら、地道な活動を行っておりました。1980年代には、アリゾナ州立大学で教鞭をとっていたそうです。
自宅そばのジャズ・クラブでグレコがピアノを弾いているならば、酒の肴代わりに、時折り聴きに行くかも。そんな存在感のピアノです。